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研究プロジェクト

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学生担当者:碓井健太・ソドノムダルジャ デルゲルジャルガル

モンゴルにおける砂漠化対策の社会経済的評価

この事業は、環境省が出資するプロジェクトで、財団法人地球人間環境フォーラムが実施しています。松岡研究室は住友財団からの助成も受けながら、、このプロジェクトに関わっています。モンゴル経済は現在成長過程にありますが、それに伴って遊牧民の生活、モンゴルの土地などにも変化が起きています。同時に時に家畜数の増加及び種類の変化、都市付近 への集中放牧、気候変動などによって、草原の劣化が進んでいます。このプロジェクトでは、モンゴル現地の専門家、政策関係者、商業関係者、遊牧民などとの対話を交えながら、モンゴルの持続可能な発展に向けて、人々の能力開発、政府への政策提案などを行います。

モンゴル国政策・報告書邦訳

当研究室では、モンゴルにおける法律や報告書の日本語訳も行っています。今までの日本語訳を下記からダウンロードできます。

2007年7月モンゴル牧草地法案 (PDF:77KB) デギー 仮訳
2007年ドントゴビ県における砂漠化状況に関する調査報告書 (PDF:655KB) デギー 仮訳

第三回モンゴル調査旅行(2008年6月)

  • ラウンドテーブル&ワークショップ
    マンダルゴビにおいて、本事業の援助の対象とする牧民グループを選定した。実施訪問とインタビュー調査の結果、2つのグループに援助を与え、1つのグループに限定的な井戸修復費用の援助をすることを決定。ラウンドテーブルに続いて、選定された牧民グループと共にワークショップを行い、援助の手続き、注意点などを確認した。


  • ステアリングコミッティ
    第3回目のステアリングコミッティを、内閣府にて行った。ラウンドテーブルでの成果の報告と、将来の援助枠組みの検討を要請した。同時に、事業の中間報告書や、モンゴルの草地管理に関する国際セミナーへの参加依頼を行った。しかし、モンゴルの選挙が近いせいもあって、残念ながら前回ほどの参加者は得られなかった。



  • ドナー訪問
    モンゴルにおける草地管理に関する情報を集めるため、国際ドナーを多数訪問した。世界銀行、UNDP, SDC, Mercycorp, JICAを訪問し、担当者に話を聞く、報告書やデータベースを受け取るなど、非常に収穫の多い訪問であった。

第二回モンゴル調査旅行(2008年3月)

  • ラウンドテーブルの開催(2008年3月3日)
    ドントゴビ県庁においてアイマグ(県)、ソム(郡)、バグ(村)の関係者及び牧民に集まって頂きラウンドテーブルを開催しました。日本側の調査結果の報告、及び気候変動に脆弱な地域に対しての適応策として行うモデル事業の方向性を話し合いました。日本側の提案に関して、各関係者の承認を得ることができました。


  • ステアリングコミッティの開催(2008年3月5日)
    内閣府、食料農牧省、財務経済省、自然環境省、アイマグ、バグ、JICA等の関係者に集まって頂き、ステアリングコミッティを内閣府にて開催しました。日本側の調査結果の報告、及び気候変動に脆弱な地域に対しての適応策として行うモデル事業の方向性を話し合いました。また各省庁、研究機関、経済界、他の支援機関が取り組んできた内容に関して話し合い、日本側がそれぞれの役割分担の提案をしました。日本側の提案に関して、各関係者の承認と各機関からの協力を得ることができました。

第一回モンゴル調査旅行(2007年8月)

8月中旬から下旬にかけて、松岡研究室はモンゴルへの調査旅行を行いました。当研究室からは松岡俊二と学生二人が参加しました。

  • モンゴルエコフォーラム
    モンゴルエコフォーラムは、日蒙の研究者や政策担当者、NGOなどが集まり、モンゴルにおける環境問題について議論、発表を行う場です。フォーラムは二日に渡って行われ、松岡はモンゴルのキャパシティ・デベロップメントに関する発表、および砂漠化問題に関する分科会の共同議長務めました。各発表や分科会では活発な議論が行われ、情報が分散しがちなモンゴルにおいて、意義のある情報共有ができました。


  • マンダルゴビ調査
    モンゴル南部のドントゴビのマンダルゴビという町において、いくつかの砂漠化に関連する調査を行いました。モンゴルはアイマグ(県)、ソム(郡)、バグ(村)とう単位に分かれますが、それぞれの代表者、すなわりアイマグの県議会議長、ソムの郡長、バグの村長の3人にインタビューを行いました。他にも、植林サイト、炭鉱、観光地、井戸の視察や、遊牧民への聞き取りなども行いました。
  • ラウンドテーブル会合の開催
    マンダルゴビにおいて、アイマグ議会長、バグ村長、カシミヤ業者、ソムの環境担当者などを一同に集まって頂き、地域における砂漠化の現状と対策について意見交換を行いました。
  • ステアリング・コミッティーの開催
    ウランバートルにおいて、地生態学研究所、JICA、政府関係者などを交えて、我々のプロジェクトの説明、意見交換、協力要請などを行いました。
    会議概要(PDF:52KB)



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